【役立ち知識：商標】Global Brand Database （2015/05/15）

今年、2015年2月12日付で、世界知的所有権機関（WIPO）が保有する世界最大級の商標データベース「Global Brand Database」に、日本の商標公報が掲載され始めました。 　「Global Brand Database」は、WIPOが2013年2月より行っている無料の商標情報提供サービスであり、2015年5月時点で、世界22ヵ国の総計約1,700万件の商標情報が蓄積されています。日本の商標情報がこれに加わったことで、日本の利用者が自国を含めた世界の商標情報を一括に検索できるようになり、世界ブランド戦略を策定する上で有用なツールとなるものと思われます。 　昨今、日本企業の海外展開が目覚ましいなか、現地で商標を巡ってのトラブルも増えていますので、そのような海外進出時の紛争を回避するため、このサービスを利用して事前調査を行うといった使い方が考えられます。今後、より多くの国の商標庁がサービスに参加することが望まれます。 　又、「Global Brand Database」では、文字ベースの検索だけでなく画像ベースの検索機能も提供されており、手軽に類似の図形商標も検索できます。画像検索では、普段目にしないような海外ブランドのロゴマークも見つかりますので、ただ眺めているだけでも結構楽しめます。

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