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葛西特許事務所
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明治安田生命備後町ビル 9 階
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FAX (06)4706-1117 |
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【役立ち知識:意匠】関連意匠制度とは? (2009/11/24) |
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デザインの現場では、まず基本デザインを決めて、そこから派生するバリエーションデザインを作っていくことがよくあります。 しかし、登録意匠又は出願中の意匠に類似する意匠は原則的に意匠権を取得できません。つまり、互いに類似し合うデザインよりなるデザイン群からは、その内の一つのデザインしか意匠権を取得できないということになります。
尚、登録意匠の効力は登録意匠と同一又は類似の意匠に及びますので、基本デザインの意匠権で基本デザインに類似するバリエーションデザイン自体を保護することは可能です。しかし、バリエーションデザインの類似範囲の全体までには、その効力は及びません。基本デザインもバリエーションデザインもデザインとしての価値は同等なのに、保護できる範囲に差があっては不公平とも言えます。そこで作られた制度が関連意匠制度です。
関連意匠制度を利用すれば、本意匠と定めた1の意匠と、この本意匠に類似する意匠(関連意匠)とを、それぞれ権利化することができます。尚、本意匠と関連意匠とは、その効力に違いはありませんので、関連意匠の類似範囲は関連意匠の意匠権で保護することができます。
関連意匠の出願は、本意匠の出願日以後から本意匠の意匠公報が発行される日前までの期間にできます。よって、基本デザインについては先願の地位を早期に確保しつつ、バリエーションデザインをじっくり検討する、なんてことも可能です。
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