【役立ち知識：特許】審査官インタビュー （2015/03/02）

特許出願の審査では、基本的には、書面をベースに出願人（及び代理人）と審査官との意思疎通がなされます。審査官と出願人との間でやり取りされる書面の代表例としては、審査官から発送される拒絶理由通知書や、これに対して出願人が提出する意見書、手続補正書等が挙げられます。 　しかしながら、出願に係る発明の技術内容が難しい場合や、拒絶理由の内容が込み入っている場合（例えば、記載不備）等には、このような書面のやり取りだけでは、意思疎通が困難なときもあります。こういうときには、審査官インタビューを実施し、審査官に対して出願に係る発明の技術説明や先行技術との対比説明を行なったり、補正案を提示したりして、相互理解を深めることが有効な場合があります。 　審査官インタビューの形式としては、特許庁で審査官と直接面会して行う面談や、ＴＶ会議システムを用いたＴＶ面接、電話・ＦＡＸによる連絡等があります。 　又、地方在住の出願人であれば、審査官が各地に出張して行う出張面接（巡回審査）に応じてもらえる場合もあります。この場合、特許庁まで出向かなくても、出願人の要望を考慮して設定された会場で面談を行うことができます。 　尚、意匠や商標の審査でも上記のような審査官インタビューが実施できる場合があります。

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