【役立ち知識：特許】 防衛出願か否かの判断の仕方 （2006/01/31）

貴社と競合する相手の特許出願が防衛出願か否かを判断するためには、まず、相手の会社がその出願に係る発明を実際実施しているか否かを調べてみることが有用です。 　実施していて、且つ審査請求をしていない場合は、防衛出願の可能性が大といえます。その出願前の公知事実や進歩性の欠如等からその発明を権利化できない事情があるが、他社の参入は極力避けたいような時です。この場合、貴社が実施しても問題になる可能性は低いとも言えますが、念のため、その出願の経過をその後ウオッチしておくことが重要です。 　 　一方、その会社が実施しておらず、且つ審査請求をしていない場合は、周りの情報を見ているのかも知れません。この場合、貴社が実施すると、その内容に併せてその権利要求部分（クレーム）を変えた後、審査請求してくる可能性がありますので要注意です。 　また、権利化が可能な状況の場合には、出願公開を前提として貴社に対して補償金請求権の行使を図ろうとするかも知れません。したがって、この場合貴社が実施を計画しているならば、その出願の権利化の可否を早急に検討しておく必要があります。

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