【役立ち知識：特許】　出願公開 （2017/09/29）

特許出願は原則として、出願から１年６ヶ月経過すると公開特許公報に掲載され、一般に公開されます。 　尚、実務上、分割出願であって、原出願の日から１年６ヶ月経過後に分割出願したものは分割後速やかに、又、国内優先出願したものは基礎出願の出願日（※）から約１年８ヶ月を目安に公開されるようになっています。 　この公開特許公報は、特許庁の外郭団体である独立行政法人工業所有権情報・研修館が運営する特許情報プラットフォームにおいて、何人でも無料で検索・閲覧できるようになっています。 　特許法は発明を開示する代償として一定期間独占権を付与するものです。ただ、特許権付与後に公開されたのでは、出願内容が長期間未公開のままとなる等の問題が生じ、同じ内容の出願が多数出願されるといったことも起こりやすくなります。 　出願公開制度によって、審査状況にかかわらず、一定期間経過後に自動的に出願内容が開示されることで、特許になりそうな出願を予め把握することができたり、重複研究や重複投資を避けることができたりするため、安定的な企業活動につながります。 　尚、出願から１年６ヶ月経過していなくても、希望する場合には、出願人が出願公開請求を行うことにより、早期公開を行うこともできます。 （※）複数の基礎出願がある場合、特許庁の運用上、直近の基礎出願の出願日が基準となっている模様です。

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